以前の職場は何種類かのメーカーの自動販売機がいろんな場所に置かれていました。
ただ、私がいた建物の二階には好きな飲み物が少なく、雨の日や暑い日に外へ行くのは嫌だから買うけれど、時間があれば外の自動販売機がいい、と思っていました。
同僚も

「あっちの自動販売機には品切れで話題になったあの飲み物があるよ」
「炭酸はやっぱりこっちの甘いのより向かいの方がいいなー」

などと色々好みがあるようでした。
道を挟んだ向かいにも増設した建物があったのですが、そちらの自動販売機の飲み物が欲しくて、用事がある人に買ってきてもらったことも。

何種類もあるだけで助かることは助かるのですが、外に出る、向かいまで歩く、という労力を考えると面倒でまとめ買いをしていたこともありました。
人気の飲み物は早く売れてしまうので、自動販売機に向かう私に

「もうアレないよ!」

なんて会話もよくしていました。
新しい商品を買うと

「何それ!?新登場?」
「どうだった?」

なんて会話も女性が多い職場ならではでした。
これは2列にしてもいいのにね、なんて話をしていたら翌週には2列になっていて笑ったり、大容量でお得な飲み物が他の商品に代わると何でー!なんて憤慨したり。
でも、何だかんだ言っても自動販売機ネタは絶えることがなく、私たちの心を上げたり下げたりしていました。(体験談・女性・30代)